こんにちは!ピアノ講師のみゆぽんです。
ブルグミュラーが終わったら、次はいよいよソナチネアルバム。古典派の音楽をしっかり学べる定番教材です。
でも、楽譜を開いてみると曲がたくさんあって、「どの曲から始めればいいの?」「この曲って難しいの?」と迷いますよね。
この記事では、ソナチネアルバム1の1〜12番を、難易度別に3つのグループに分けて解説します。
ソナチネアルバム1の難易度まとめ
- 入門グループ:4番・5番・7番・8番(ブルグミュラーを終えたばかりの方に)
- 中間グループ:1番・6番・9番・10番(基礎が身についてきた方に)
- 上級グループ:2番・3番・11番・12番(ソナチネの総仕上げに)
- 最初の1曲は7番がおすすめ
※各グループの中は、難易度順ではなく曲番号順に並べています。
ソナチネアルバムってどんな教材?
「ソナチネ」とは「小さなソナタ」という意味。
ソナタ形式(提示部・展開部・再現部という曲の構成)をコンパクトにしたもので、曲の形を分析しながら弾くことを学べるのが特徴です。
ソナチネアルバム1には全17曲が収録されていて、前半の1〜12番がクーラウとクレメンティのソナチネ、13番以降はハイドン・モーツァルト・ベートーヴェンなど古典派を代表する作曲家の作品です。
この記事では、多くの人が取り組む1〜12番を取り上げます。
ソナチネに入る前の教材についてはこちらの記事もどうぞ。
難易度別|ソナチネアルバム1・全12曲の難易度
ここでは、私が実際のレッスンで教えている経験をもとに、1〜12番をおおまかな難易度別に3つのグループに分けて紹介します。
まずはここから!入門グループ(4番・5番・7番・8番)
ブルグミュラーを終えて、ソナチネに入ったばかりの方向けのグループです。古典派らしい音型や曲の形に、無理なく慣れていけます。
4番 クーラウ Op.55-1
2楽章構成で取り組みやすい曲。転調がわかりやすく、音色や表情の変化を表現する練習に最適です。
5番 クーラウ Op.55-2
ゆったりめのテンポで、手の小さい子や大人の学習者にも人気の曲。16分音符のスケールは、指の粒がそろっているかどうかがはっきり出ます。ハノンなどのスケール練習と並行して取り組むと効果的です。
7番 クレメンティ Op.36-1
ソナチネアルバムの中で一番取り組みやすい定番曲。第1楽章は短く、ブルグミュラーとの難易度の差が小さいので、ソナチネの入口にぴったりです。第3楽章はテンポが速いので、指が転ばないように注意しましょう。
8番 クレメンティ Op.36-2
曲の構成がいかにも古典派らしい曲。ハイドンやモーツァルトのソナタによく用いられる音型がたくさん登場するので、その先のソナタへの良い橋渡しになります。
実力アップの中間グループ(1番・6番・9番・10番)
基礎が身についてきて、ソナチネらしい表現や技術にしっかり取り組みたい方向けのグループです。
1番 クーラウ Op.20-1
有名な曲ですが、なめらかに駆け上がるスケールや、左手に現れるメロディなど、仕上げようとするほど課題が見えてきます。だからこそ学べることも多く、じっくり向き合う価値のある曲です。
6番 クーラウ Op.55-3
3度や6度の音程が頻繁に出てくる、少しテクニック的に難しい曲。スケール・アルペジオのどちらも転ばずに弾けるよう、基礎練習をしっかりとしましょう。
9番 クレメンティ Op.36-3
発表会の定番として長く愛されてきた華やかな曲。生き生きとした曲想は舞台映えがするので、ソナチネ前半のレベルで発表会用に1曲選ぶなら、まずこの曲が候補になります。
10番 クレメンティ Op.36-4
右手と左手の会話のようなやりとりが楽しい曲。「左手は伴奏」という思い込みから一歩進んで、両手で音楽を作る感覚を学べます。
腕試しの上級グループ(2番・3番・11番・12番)
曲が長くなったり、リズムが複雑になったりと、ソナチネの総仕上げにあたるグループです。
2番 クーラウ Op.20-2
この曲の最大の関門は「2対3」のリズム。ゆっくりのテンポで両手の音の位置関係を整理してから練習してみましょう。
3番 クーラウ Op.20-3
ソナチネアルバムの中でも一番難しいと言っても過言ではない難曲。この曲を自信を持って弾けたら、次のソナタアルバムへ進んでも大丈夫そうです。
11番 クレメンティ Op.36-5
クレメンティの中では一番長い曲。疾走感あふれる3連符の流れを最後まで走り切るスタミナが求められます。「かっこいい曲が弾きたい!」というタイプの子のモチベーションがぐっと上がる一曲です。
12番 クレメンティ Op.36-6
明るい雰囲気で生き生きとした曲。こちらも比較的長い曲なので、弾き切るには高い集中力が必要です。強弱や細かいアーティキュレーションまで、さまざまな工夫をしてみましょう。
ソナチネアルバムの進め方のポイント
- 最初の1曲は7番がおすすめ
短くてソナタ形式の基本がぎゅっと詰まっているので、ブルグミュラーからの移行がスムーズです。 - 第1楽章だけでなく全楽章にも挑戦を
ソナチネは3楽章構成の曲が多く、楽章ごとに性格が違います。全楽章を通して弾くと、曲の構成を理解する力がぐっと育ちます。 - スケールなどの基礎練習と並行する
ソナチネにはスケール(音階)のパッセージが頻繁に出てきます。基礎練習をしているかどうかが正直に出る教材なので、ハノンなどと並行して進めるのがおすすめです。 - 発表会で弾くなら
9番は舞台映えする定番曲。「かっこいい曲を弾きたい!」という子には、11番もおすすめです。
ソナチネアルバムについてよくある質問
Q. ブルグミュラーのどこまで終えてから始めればいい?
目安は、ブルグミュラー25の練習曲を一通り終えたころです。ただし、お子さんの進み具合や先生の方針によっても変わるので、レッスンの先生に相談してみてください。
Q. 1番から順番どおりに弾く必要はありますか?
順番どおりに進む必要はありません。この記事の難易度を目安にして、今のレベルと好みに合った曲から取り組むのがおすすめです。
Q. ソナチネを終えたら、次は何をやる?
ソナチネアルバムのあとは、ソナタアルバムへ進むのが定番です。あわせて、バッハのインベンションに取り組むこともあります。
使用楽譜
この記事で紹介した曲は、すべて「ソナチネアルバム1」に収録されています。出版社によって運指や解説が異なりますが、定番は全音楽譜出版社版です。
まとめ
ソナチネアルバム1の1〜12番を、難易度別に3つのグループに分けてご紹介しました。
同じ「ソナチネ」でも、弾きやすい曲と難しい曲ではかなりの実力差があります。
順番どおりに進む必要はないので、難易度を目安にしながら、自分のレベルと好みに合った曲から取り組んでみてくださいね。
発表会の選曲に悩んだときは、こちらの記事も参考にどうぞ。




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