こんにちは!ピアノ講師のみゆぽんです。

メトードローズって、どのくらいのレベルなの?バイエルと何が違うの?終わったら、次は何をやるの?
ピアノの導入教材として、長く使われている「メトードローズ」。習っているお子さんの保護者の方や、これから教材を選ぶ先生から、よくこんな質問をいただきます。
この記事では、現役ピアノ講師の私が、メトードローズのレベルと特徴、私の教室での使い方、終わったあとの進み方を解説します。
この記事のポイント
- メトードローズは、導入〜初級のピアノ教則本。全6課・270曲
- 幼児用は、上巻(第一〜三課)と下巻(第四〜六課)の2冊
- 私の教室では、幼児はひけるよ!ジュニア3のあと下巻から、小2くらいから始める子は上巻から使っている
- 終わったあとは、ブルグミュラーとツェルニーを併用して進めている
メトードローズってどんな教本?
メトードローズは、フランスの音楽教育家ヴァン・ド・ヴェルドの教本を、ピアニストの安川加壽子先生が訳・編集した、ピアノ教則本です。日本では、1951年に『メトードローズ・ピアノ教則本 ピアノの1年生』として出版されてから、長く使われています。現在は、音楽之友社から出ています。
全6課・270曲で構成されていて、一般用の「ピアノの一年生」(1冊)と、音符が大きくて見やすい幼児用(上巻・下巻)があります。
どの曲にも、フランス民謡のような、かわいい曲名とメロディがついているのが特徴です。
メトードローズのレベルは?
メトードローズのレベルは、導入〜初級です。バイエルと同じように、はじめてピアノを習う子のための導入教材として使われます。
幼児用の上巻・下巻は、次のような内容です。
| 巻 | 課 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 上巻(79ページ) | 最初の課・第二課・第三課 | 五本の指、リズムの練習、低音部譜表(ヘ音記号)の練習、ドの位置・ソの位置、付点音符、シャープ、休符、連弾曲 など |
| 下巻(70ページ) | 第四課・第五課・第六課 | 八分音符、付点音符、フラット、親指の移動、指のくぐり(入れかえ)、短調(ラ短調・ソ短調・レ短調など) など |
出典:ピティナ・ピアノ曲事典「メトードローズ・ピアノ教則本(幼児用)上」
出典:ピティナ・ピアノ曲事典「メトードローズ・ピアノ教則本(幼児用)下」
終わるまでの期間は、お子さんによって、かなり差があります。焦らず、その子のペースで進めるのが大切です。
バイエルとの違いは?
- 全部の曲に曲名がついている:「第◯番」ではなく、曲の名前で呼べるので、子どもが曲をイメージしやすく、練習の意欲が続きやすいです
- メロディが歌うように美しい:練習曲というより、「小さな曲」として楽しめる曲がたくさんあります
- 早い段階で、低音部譜表(ヘ音記号)の練習が出てくる:最初の課の中で、左手の楽譜にも慣れる練習が入っています
- テクニックの練習は、ほかの教材で補う:指の練習を集中的に行う教材ではないので、進み具合に合わせて、テクニック系の教材を併用します
私の教室での使い方
私の教室では、はじめた年齢によって、使い方を分けています。
幼児から始めた生徒:ひけるよ!ジュニア3のあと、メトードローズ「下巻」
幼児から始めた生徒は、「ピアノひけるよ!ジュニア」シリーズを使って、ジュニア3まで進めます。ジュニア3が終わった時点では、ヘ音記号と6度の音程は学び終えています。シャープ・フラットは、まだ学んでいません。
そのあと、メトードローズの下巻に進みます。上巻は、とばしています。

上巻で出てくる内容のうち、ヘ音記号や6度は、ジュニア3で学んでいるので、下巻からスタートしても進めるよ!シャープ・フラットは、下巻の中で、出てきたところで丁寧に教えているよ!
※上巻をとばせるかどうかは、それまでに何を学んだかによります。上巻を使うか、とばすかは、先生や生徒さんの状況によって判断が分かれます。
ジュニア3の内容は、こちらの記事で紹介しています。
小2くらいから始めた生徒:メトードローズ「上巻」から
小学2年生くらいから始めた生徒は、最初から、メトードローズの上巻を、導入教材として使っています。上巻の最初から順番に進めて、そのまま下巻に進みます。
メトードローズが終わったら次は?
私の教室では、メトードローズが終わったら、ブルグミュラーとツェルニーを一緒に始めます(併用)。
- ブルグミュラー:曲として表現する練習
- ツェルニー:指のテクニックを鍛える練習
ブルグミュラー25の練習曲のレベルや、各曲の難易度は、こちらの記事で解説しています。
なお、メトードローズのあとは、ほかにも、いくつかの進み方があります。たとえば、安川加壽子先生が訳した、ルクーペ作曲の「ピアノの練習ABC」(旋律的な練習曲25曲)は、ツェルニー100番にかわるものとして、メトードローズのあとに使われる教材です。先生によって、進め方はいろいろです。
使用楽譜
私の教室で使っているのは、音符が大きくて見やすい幼児用の上巻・下巻です。
大人の方には、上巻・下巻の内容が1冊にまとまった一般用「ピアノの一年生」がおすすめです。
メトードローズのよくある質問
Q. 上巻をとばして、下巻から始めても大丈夫ですか?
上巻の内容(五本の指、ヘ音記号、6度など)を、すでに学び終えていれば、下巻から進められます。私の教室では、ひけるよ!ジュニア3を終えた幼児が、下巻から始めています。学んだ内容は、生徒さんによって違うので、状況を見て判断します。
Q. 大人が始める場合は、どれを選べばいいですか?
大人の方には、上巻・下巻の内容が1冊にまとまった一般用がおすすめです。小さなお子さんには、音符が大きくて見やすい幼児用の上巻・下巻が使いやすいです。
Q. 終わるまでに、どのくらいかかりますか?
お子さんによって、かなり差があります。練習の量や、はじめた年齢にもよるので、目安の期間より、その子のペースを大切にしてください。
まとめ
メトードローズは、導入〜初級の教材で、美しいメロディとかわいい曲名で、「ピアノって楽しい」という気持ちを育てながら、基礎が身につきます。
私の教室では、幼児はひけるよ!ジュニア3のあとに下巻から、小2くらいから始める子は上巻から使って、終わったあとは、ブルグミュラーとツェルニーを併用して進めています。お子さんに合った進め方で、楽しみながら、続けていってくださいね。



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