こんにちは!ピアノ講師のみゆぽんです。
本日のテーマは「音感」について。
ピアノ指導を始めて今年で9年目。
今までたくさんのお子さん、保護者の方との出会いがありましたが、「お子さんにピアノを習わせようと思ったきっかけ」として多かったのが

自分が音痴なので、子どもには音楽で苦労してほしくない

小さいうちからピアノを習わせれば、音感が身につきそう
というもの。
ピアノを習わせている、あるいはこれからピアノを習わせたいと考えている親御さんにとって、とても気になるのが、この「音感」についてではないでしょうか?
この記事では、ピアノ指導歴9年目の私が、レッスンの現場で感じた子どもの音感の育て方を、絶対音感と相対音感の違い、適切な時期、家庭でできるトレーニングまで、わかりやすく解説します!
この記事のポイント
- 音感とは:音の高さを正確に聞き分ける力。「絶対音感」と「相対音感」の2種類があります
- 時期の目安:絶対音感は幼少期(3〜6歳ごろが目安)。相対音感は、大人でもトレーニングで身につくとされています
- 家庭でできること:「音名歌い」と「ピアノの音当てクイズ」がおすすめ
- 大切なこと:音感だけが、音楽のすべてではありません
音感とは?絶対音感と相対音感の違い
「音感」とは、音の高さを正確に聞き分ける能力のこと。
例えば先生がピアノで1つ音を鳴らしたとき

この音は何の音?

ラ!

じゃあこの音は?

ファのシャープ!
こんな感じで、音を聞いて何の音か答えることができるのが、「音感がいい」という状態です。
音感には「絶対音感」と「相対音感」の2種類があります。
絶対音感
絶対音感とは、基準となる音を使わずに、音の高さや音程を正確に聞き分ける能力のこと。
上記の例で、基準となる音を一切鳴らさずに突然ピアノの鍵盤をたたいても、その音が何の音なのか言い当てられたら、絶対音感の持ち主です。
相対音感
ある音の高さを、基準の音との比較によって判断する能力のこと。
例えば「ド」の音を基準の音としたときに、その音からどれくらい高い、または低いかによって、その音が何かを認識できたら相対音感を持っていると言えます。
絶対音感と相対音感の違い【比較表】
| 絶対音感 | 相対音感 | |
|---|---|---|
| 音の聞き取り方 | 基準の音がなくても、音の高さがわかる | 基準の音と比べて、音の高さがわかる |
| 例 | 突然鳴らされた音を、「ラ」と言い当てられる | 「ド」を聞いたあとなら、次の音がわかる |
| 身につく時期 | 幼少期(3〜6歳ごろが目安)が有利 | 大人になってからでも、トレーニングで身につく |
| 持っている人 | 少ないと言われる | 楽器や音楽の勉強で、比較的身につきやすい |
音感は生まれつき?後天的に身につけられる?
絶対音感については諸説ありますが、生まれつきの要素が強いと言われています。
また、遺伝的な要素が関与しているという研究結果もあります。
これが本当だとすると、音感があまりよくないご両親の元に生まれてしまったお子さんは手遅れ…
と絶望する方もいるかと思いますが、そうでもなさそうです。
実は適切な時期にトレーニングを行えば、絶対音感を身につけることは可能です。
音感はいつから?身につけるのに適切な時期
「聴覚」の発達は、おなかの中にいるときからすでに始まり、11歳くらいで完成すると言われています。
言語の習得に最も効果的な時期のことを「臨界期」と呼ぶことは広く知られていますね。
実は絶対音感にも「臨界期」が存在し、だいたい3歳〜6歳ごろと言われています。ただし諸説あり、年齢の目安は一定ではありません。
お子さんに絶対音感を身につけさせたいのであれば、この時期に基礎となる音楽教育を受けさせることが大切です。
また、相対音感であれば、大人になってからでもトレーニングによって習得できるとされています。
ピアノを始める年齢については、こちらの記事でも解説しています。
音感を身につけるメリット
楽器の習得がはやい
私の肌感覚ですが、音感が元からある子、小さいうちに身に付けた子はピアノの上達スピードがはやい傾向にあります。
これは、楽譜を読む力だけでなく、聞くことへの集中力が増し、音色の繊細な違いにも気づけるようになるからです。
音高・音大受験で圧倒的に有利
ピアノを習っているお子さんのうち、将来的に音高や音大に進学する人は少数派ですが、もし音楽の専門の道に進む場合、音感は必須になります。
なぜなら、音高・音大の受験科目には専攻楽器の実技試験の他に、「聴音」という試験があるからです。
「聴音」とは、ピアノなどで演奏されたメロディーや和音を楽譜に書き起こすもの。
絶対音感または相対音感のどちらかが身についていないと、正しく音を拾うことはできません。
音大受験を決めると、聴音の試験対策のためのトレーニングをするのですが、音感があるのとないのとでは、聴音の上達具合にも圧倒的な差が出てくるのが現実です。

ピアノを「習い事の一つ」として終わらせるのではなく、将来の可能性をできるだけ広げてあげるためにも、小さいうちに音感を養うことは大事なことですね!
ピアノを習うメリットは、音感のほかにもたくさんあります。
家庭でできる音感トレーニング
では、音感を身につけるにはどのようなトレーニングが必要なのでしょうか?
効果的な方法を2つご紹介します!
音名歌い
「音名」とは、漢字の通り音の名前のこと。
つまり歌を「ドレミ」読みで歌うということです。
簡単な曲や聴き馴染みのある曲を、歌詞ではなく音の名前で歌ってみることで、音の高さと音名が一致しますし、音程を正確に取りやすくなります。

例えばみんな知っている「キラキラ星」のメロディーだったら
「ドドソソ ララソ~」ってなりますね!
聴音(ピアノの音当てクイズ)
さきほど説明した通り、「聴音」とはピアノなどで演奏されたメロディーや和音を楽譜に書き起こすもの。
とはいえ、専門的な教育を受けていないと、楽譜を書くことはほぼ不可能です。
そこで、おうちでできるトレーニングとしては「ピアノの音当てクイズ」をご紹介。
これはママやパパがピアノである音を弾き、その音をドレミで答えてもらう、というもの。
ゲーム感覚で取り入れられるので、お子さんも楽しめるはずです!
毎日の習慣にしたいこと
特別な教材がなくても、毎日の暮らしの中でできることもあります。
- 一緒に歌う:童謡や好きな曲を、親子で楽しく歌ってみましょう。
- 音の高さを意識して聞く:「高い音」「低い音」と声に出して聞き分ける遊びも、音への関心を育てます。
- いろいろな音楽や楽器の音に触れる:幼少期に良い音楽にたくさん触れることが、音感の土台になります。
音感を確実に身につけたいなら音楽教室へ
自力で音感を習得する方法をご紹介しましたが、確実に音感を身につけたい場合は、音楽教室に通うことをおすすめします。
私が主宰している「出張ピアノレッスンChez toi」では、音感を鍛えるためのトレーニングもレッスンに取り入れています。
希望者にはピアノの実技以外にソルフェージュレッスンにも対応◎
45分のレッスンで、聴音・視唱・音楽理論(楽典)・学校のテスト対策など、音楽の基礎知識をしっかりと学べます。
音感だけが全てではない
音感がいいということは、ピアノの演奏において優れた能力とされていますが、音楽を楽しむ上で必ずしも必要な才能ではありません。
実際に私の教室では音感の臨界期を過ぎてから入会した方もたくさんいます。
- 音感は微妙だけど、とても感性が豊かな方
- 人より多くの努力を重ねて、ある程度の音感を身につけていく方
- 心から音楽を楽しんでいる大人の初心者
音楽の魅力を堪能するためには、絶対音感よりも音楽の表現や感性を磨くことが重要だということを、生徒さんから教えてもらっています!
音感についてよくある質問
Q. 音感がないと、ピアノは上達しませんか?
音感は、ピアノの演奏において優れた能力ですが、音楽を楽しむうえで必ずしも必要な才能ではありません。私の教室にも、音感は微妙でも、努力を重ねて上達している生徒さんがたくさんいます。
Q. 絶対音感は、何歳までに身につければいい?
絶対音感の臨界期は、だいたい3歳〜6歳ごろと言われています。ただし諸説あり、目安は一定ではありません。お子さんに身につけさせたい場合は、この時期に基礎となる音楽教育を受けさせることが大切です。
Q. 大人になってからでも、音感は身につきますか?
相対音感は、大人になってからでも、トレーニングによって身につけられるとされています。一方、絶対音感は幼少期の教育が前提とされ、大人から身につけるのは難しいと言われています。
Q. 音大を目指すなら、音感は必須ですか?
音高・音大の受験には「聴音」の試験があり、絶対音感か相対音感のどちらかが身についていないと、正しく音を拾うことはできません。専門の道に進むなら、音感は必須です。
Q. 家庭で音感を育てるには、何から始めればいい?
まずは、一緒に歌うことから始めてみましょう。ドレミで歌う「音名歌い」や、「ピアノの音当てクイズ」なら、ゲーム感覚で楽しく取り組めます。
まとめ
今回は、子どもの音感の育て方について、絶対音感と相対音感の違い、適切な時期、家庭でできるトレーニングを解説しました。
音感は生まれつきの要素もありますが、適切なトレーニングによって後天的に身につけることも可能!
音楽の表現や感性を磨きつつ、音感のトレーニングも日々の練習やレッスンに取り入れてみてくださいね!
これからピアノを始める方は、教材選びも大切です。





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