音感はどう養う?子どもの耳を豊かに育てる秘訣

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習い事

こんにちは!ピアノ講師のみゆぽんです。

本日のテーマは「音感」について。

ピアノ指導を始めて今年で9年目。

今までたくさんのお子さん、保護者の方との出会いがありましたが、「お子さんにピアノを習わせようと思ったきっかけ」として多かったのが

生徒のママ
生徒のママ

自分が音痴なので、子どもには音楽で苦労してほしくない

生徒のパパ
生徒のパパ

小さいうちからピアノを習わせれば、音感が身につきそう

というもの。

ピアノを習わせている、あるいはこれからピアノを習わせたいと考えている親御さんにとって、とても気になるのが、この「音感」についてではないでしょうか?

本記事では私がレッスンしていて感じた「音感」についてのあれこれや、音感を身につけるためのコツなどをお伝えします!

そもそも音感とは?

「音感」とは、音の高さを正確に聞き分ける能力のこと。

例えば先生がピアノで1つ音を鳴らしたとき

みゆぽん
みゆぽん

この音は何の音?

生徒<br>
生徒

ラ!

みゆぽん
みゆぽん

じゃあこの音は?

ファのシャープ!

こんな感じで、音を聞いて何の音か答えることができるのが、「音感がいい」という状態です。

音感には「絶対音感」と「相対音感」の2種類があります。

絶対音感

絶対音感とは、基準となる音を使わずに、音の高さや音程を正確に聞き分ける能力のこと。

上記の例で、基準となる音を一切鳴らさずに突然ピアノの鍵盤をたたいても、その音が何の音なのか言い当てられたら、絶対音感の持ち主です。

相対音感

ある音の高さを、基準の音との比較によって判断する能力のこと。

例えば「ド」の音を基準の音としたときに、その音からどれくらい高い、または低いかによって、その音が何かを認識できたら相対音感を持っていると言えます。

音感の良し悪しは生まれつき?

絶対音感については諸説ありますが、生まれつきの要素が強いということは確かです。

また、遺伝的な要素が関与しているという研究結果もあります。

これが本当だとすると、音感があまりよくないご両親の元に生まれてしまったお子さんは手遅れ…

と絶望する方もいるかと思いますが、そうでもなさそうです。

実は適切な時期にトレーニングを行えば、絶対音感を身につけることは可能です。

音感を身につけるのに適切な時期は?

「聴覚」の発達は、おなかの中にいるときからすでに始まり、11歳くらいで完成すると言われています。

言語の習得に最も効果的な時期のことを「臨界期」と呼ぶことは広く知られていますね。

実は絶対音感にも「臨界期」が存在し、だいたい3歳~6歳ごろと言われています。

お子さんに音感絶対を身につけさせたいのであれば、この時期に基礎となる音楽教育を受けさせることが大切です。

また、相対音感であれば、大人になってからでもトレーニングによって習得できることが証明されています。

音感を身につけるメリット

楽器の習得がはやい

私の肌感覚ですが、音感が元からある子、小さいうちに身に付けた子はピアノの上達スピードがはやい傾向にあります。

これは、楽譜を読む力だけでなく、聞くことへの集中力が増し、音色の繊細な違いにも気づけるようになるからです。

音高・音大受験で圧倒的に有利

ピアノを習っているお子さんのうち、将来的に音高や音大に進学する人は少数派ですが、もし音楽の専門の道に進む場合、音感は必須になります。

なぜなら、音高・音大の受験科目には専攻楽器の実技試験の他に、「聴音」という試験があるからです。

「聴音」とは、ピアノなどで演奏されたメロディーや和音を楽譜に書き起こすもの。

絶対音感または相対音感のどちらかが身についていないと、正しく音を拾うことはできません。

音大受験を決めると、聴音の試験対策のためのトレーニングをするのですが、音感があるのとないのとでは、聴音の上達具合にも圧倒的な差が出てくるのが現実です。

ピアノを「習い事の一つ」として終わらせるのではなく、将来の可能性をできるだけ広げてあげるためにも、小さいうちに音感を養うことは大事なことですね!

音感を身につけるトレーニング

では、音感を身につけるにはどのようなトレーニングが必要なのでしょうか?

効果的な方法を2つほどご紹介します!

音名歌い

「音名」とは、漢字の通り音の名前のこと。

つまり歌を「ドレミ」読みで歌うということです。

簡単な曲や聴き馴染みのある曲を、歌詞ではなく音の名前で歌ってみることで、音の高さと音名が一致しますし、音程を正確に取りやすくなります。

みゆぽん
みゆぽん

例えばみんな知っている「キラキラ星」のメロディーだったら

「ドドソソ ララソ~」ってなりますね!

聴音

さきほど説明した通り、「聴音」とはピアノなどで演奏されたメロディーや和音を楽譜に書き起こすもの。

とはいえ、専門的な教育を受けていないと、楽譜を書くことはほぼ不可能です。

そこで、おうちでできるトレーニングとしては「ピアノの音当てクイズ」をご紹介。

これはママやパパがピアノである音を弾き、その音をドレミで答えてもらう、というもの。

ゲーム感覚で取り入れられるので、お子さんも楽しめるはずです!

確実に音感を身につけたいなら音楽教室へ

自力で音感を習得する方法をご紹介しましたが、確実に音感をみにつけたい場合は音楽教室に通うことをおすすめします。

私が主宰している「出張ピアノレッスンChez toi」では、音感を鍛えるためのトレーニングもレッスンに取り入れています。

希望者にはピアノの実技以外にソルフェージュレッスンにも対応◎

45分のレッスンで、聴音・視唱・音楽理論(楽典)・学校のテスト対策など、音楽の基礎知識をしっかりと学べます。

音感だけが全てではない

音感がいいということは、ピアノの演奏において優れた能力とされていますが、音楽を楽しむ上で必ずしも必要な才能ではありません。

実際に私の教室では音感の臨界期を過ぎてから入会した方もたくさんいます。

・音感は微妙だけど、とても感性が豊かな方

・人より多くの努力を重ねて、ある程度の音感を身につけていく方

・心から音楽を楽しんでいる大人の初心者

など、

音楽の魅力を堪能するためには、絶対音感よりも音楽の表現や感性を磨くことが重要だということを、生徒さんから教えてもらっています!

まとめ

今回は音感についてと、そのトレーニングの適切な時期・方法について解説しました。

音感は生まれつきの要素もありますが、適切なトレーニングによって後天的に身につけることも可能!

音楽の表現や感性を磨きつつ、音感のトレーニングも日々の練習やレッスンに取り入れてみてくださいね!

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