こんにちは!ピアノ講師のみゆぽんです。
今回のテーマは青色申告について。
個人で音楽教室を開業すると、自分で確定申告して税金を納めることになります。
確定申告をしていたら、青色申告というワードが出てきたけど、
これはどういう意味かしら…?
初めて確定申告をする方の中には、「青色申告」「白色申告」といった慣れないワードに戸惑う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回はピアノ教室などを個人で主宰している講師向けに、青色申告のメリットや具体的なやり方を解説してきます。
ちなみに、確定申告がよくわからないよ~っていう人向けに、確定申告の基本をまとめた記事も書いているので、参考にしてみてね!
青色申告とは
確定申告には2種類の申告方法がある
確定申告には青色申告と白色申告の2つの申告方法があります。
この2つの方法では、帳簿のつけ方や確定申告時に提出する書類が異なります。
白色申告との違い
2つの申告方法の違いを表にすると、次のようになります。
青色申告の方が手続きに手間がかかる分、節税ができるよ!
青色申告のメリット
最大65万円の控除が受けられる
青色申告の一番のメリットとも言えるのは、青色申告特別控除が最大65万円受けられることです。
控除とは、「所得から一定の金額を引く」ということです。
下記の図の通り、支払う税金の額は【(収入-必要経費-所得控除)×税率】の式で決まるので、青色申告控除を受けると、最大で自分の所得を65万低くすることができます。
つまりその分税金も安くなります。
赤字の繰り越しができる
赤字が発生した場合、翌年以降に繰り越しができます(最大3年間)
ピアノ教室を開いたけど、最初の1年間は生徒が集まらず赤字になってしまった…!
こんなケースでも、2年目以降に赤字が出れば、その所得から1年目の赤字を差し引けるので、税金が安くなります。
青色事業専従者給与が適用できる
家族へ給料を支払った場合、その額を経費として計上できます。
白色申告の場合は最大でも86万円という上限が決まっていますが、青色申告の場合は全額経費とすることが可能。
この制度使うにはいくつかの条件をクリアしないといけませんが、夫婦や親子で教室を経営している方などにとっては、大きなメリットとなります。
少額減価償却資産の特例が受けられる
通常、仕事で使う10万円以上の物は「固定資産」となり、使用できる期間に応じて毎年少しずつ経費にしていきます。
これを「減価償却」と言います!
しかし青色申告をしていると、30万円までの物であれば一括で経費にすることができます。
減価償却の手間も省けますし、その年の所得を大きく減らせるので節税にもなります。
青色申告のデメリット
事前の申請が必要
青色申告をするには青色申告承認申請書を提出する必要があります。
これは「次の確定申告は青色申告にしますよ~」と税務署にお知らせするための書類です。
提出を忘れてしまうと、その年は白色申告しかできないので注意が必要です。
提出する書類が多い
青色申告の決算書類は、「貸借対照表」「損益計算書」の2種類を提出します。
白色申告に比べて提出する書類が増えるため、もれなく手間も増えていきます。
記帳方法が複雑
青色申告では、複式簿記という形式での記帳が必須のため、簿記や会計の知識がないと難しく感じます。
一方で白色申告での記帳方法は自由のため、Excelやお小遣い長、手書きの帳簿でもOKです。
青色申告をするための要件は?
青色申告するとメリットがあるんだね!
早速やってみよう!
青色申告は誰でもできるわけではなく、下記の要件をすべて満たす必要があるよ!
要件①特定の所得を得ている
青色申告ができるのは、次の3つの所得のいずれかを得ている場合のみです。
青色申告ができる所得
- 事業所得
- 不動産所得
- 山林所得
この記事では、音楽教室で事業所得を得ているという前提で解説していきます!
要件②事前に申請している
青色申告をするには、事前に『青色申告承認申請書』を税務署する必要があります。
提出期限は、青色申告をしたい年の3/15までです。
忘れてしまわないよう、開業届と一緒のタイミングで提出するのがおすすめ!
青色申告のやり方
次に、実際に青色申告をする際の手順を解説します。
①青色申告申請書を提出する
前項の通り、青色申告をするには青色申告申請書を提出する必要があります。
これは青色申告をしたい年の3/15が期限です。
申請書は国税庁のHPからダウンロードできます。
②確定申告書の作成方法を決める
確定申告書の作成方法は大きくわけて次の4つがあります。
- 確定申告書作成コーナーで作成する
- 会計ソフトを使う
- 手書きで作成する
- 税理士に依頼する
青色申告の複雑な決算を手書きで行うのは、計算ミスや記載ミスなどをしてしまうリスクがあるため、初心者にはおすすめできません。
会計ソフトを使うか、税理士さんの力を頼る方がよいでしょう。
③決算書を作成する
青色申告で提出する書類は次の3つです。
④管轄の税務署に提出する
書類が全て揃ったら、期限までに管轄の税務署に提出しましょう。
青色申告を簡単にする方法
青色申告のメリットが多いのはわかったけれど、知識もない自分にできるか不安…
簿記や会計の知識がなくても、簡単にできる方法があるよ!
会計ソフトを導入する
会計ソフトとは、教室運営に関わるお金の動きの管理や集計、決算書作りまで行えるシステムです。
例えば個人で主宰しているピアノ教室では、次のようなことができます。
会計ソフトでできること
- お月謝の確認
- 経費の仕訳
- 領収書のデータ保管
- 決算書の作成
- 確定申告書類の提出
ピアノ教室を経営していくにあたって必要な経理作業は、会計ソフトでほぼすべてカバーできると思ってOKです!
おすすめの会計ソフト
会計ソフトを使えば自分でも確定申告できそう!でも会計ソフトってたくさん種類があるのね…
どのソフトを選べばいいのかしら…?
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会計ソフトについては、別の記事で詳しく解説しているので、ぜひ見てみてね!
まとめ
今回は青色申告についてざっくりと解説しました。
青色申告を使って賢く節税しましょう!
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