今さら聞けない!音楽家の経費とは?

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お金・税金

こんにちは!ピアノ講師のみゆぽんです!

今日のテーマは「経費」について。

フリーランスの音楽家として生計を立てていくのであれば、経費について理解しておくことはとても重要です。

「経費」という言葉はよく聞くけど、具体的に意味はよくわからないわ…

どこまで経費にしていいのか、いつも迷ってしまう…

こう悩んでしまう音楽家も多いのではないでしょうか?

今回は、フリーランス・個人事業主として活動していく音楽家が知っておきたい、経費の基礎知識をお伝えします。

そもそも経費とは?

経費とは、「事業に関わる支出」、つまり仕事のために使ったお金のことを指します。

音楽家における経費とは、演奏活動や教室運営を行う上で発生する費用のこと。

後ほど詳しく説明しますが、コンサートに出演した際に着用した衣装や、指導のために購入した楽譜等が経費に該当します。

経費が大事な理由

確定申告の際に必要

フリーランスになったら、年度末に自分で所得を計算し納税する「確定申告」をする必要があります。

確定申告の際は、年間の総収入を集計し、そこから必要経費を差し引きいて所得(利益)を計算します。

この際に帳簿を作成するため、経費をきちんと把握しておく必要があります。

節税のため

日本では所得が多くなればなるほど税率が上がる累進課税方式が導入されています。

下記の通り、課税の対象となる課税所得は、収入から経費や控除を差し引いた金額になります。

つまり、同じ収入でも経費が多ければ多いほど課税所得が少なくなり、納める税金は少なくなります。

所得税の計算式

収入ー経費=所得

(所得ー控除)×税率=所得税

みゆぽん
みゆぽん

経費を漏れなく計上することが節税につながるよ!

経費にできるかどうかの基準は?

経費は事業に関わる支出のことを指しますが、「これは経費で、これは経費にならない」と明確なルールが決められているわけではありません。

つまり、経費とするかどうかは自分で考えて決めていく必要があります。

フリーランスの音楽家はプライベートと仕事の境界線が曖昧になりがちですが、使ったお金をなんでもかんでも経費にできるわけではありません。

経費として計上できるかどうかには、判断の基準があります。

それは「使ったお金が事業に関係しているかどうか」「売り上げに貢献しているかどうか」です。

確定申告の際に経費の領収書を提出する必要はありませんが、売上に対して不自然に経費の金額が大きかったりすると、税務署から調査や指摘が入ることもあります。

経費になるもの、ならないものをしっかりと把握しておくことが大切です。

音楽家の経費になるもの一覧

演奏活動や教室運営をしていく中で、「これは経費になるのかどうか?」と迷うことも多いでしょう。

そこで、一般的に音楽家が経費にできると言われているものをご紹介します。

衣裳

コンサートで着用する衣装(ドレス等)のほか、アクセサリーなど本番で身につけているもの、衣装のメンテナンスにかかる費用も含まれます。

楽譜

演奏する際に使用する楽譜や、教室や事業の運営に必要な書籍等も当てはまります。

交通費

仕事の現場まで行く交通費、駐車場代などが含まれます。

楽器・音響機材

仕事で使うPCやiPad、録音機材なども含まれます。

グランドピアノなどの高額は楽器は、原価償却の対象です。

名刺・ホームページの作成費

自分の活動や教室を幅広く認知してもらうため、名刺やホームページをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

これらの作成費や運営にかかる費用も「広告宣伝費」として経費にすることができます。

家賃・光熱費

テナントを借りてレッスンをしている場合は、その物件の家賃や光熱費は全て経費になります。

また、自宅の一部を使ってレッスンをしている場合、家賃や光熱費の一部を経費にすることができます。

これを家事按分といいます。

飲食費

演奏会の打ち上げや、事業仲間との勉強会などで飲食をした場合、その費用も「接待交際費」として経費にすることができます。

交際費についてはブラックボックスと化しやすいので、後ほど税務調査が入った場合でも説明できるように、領収書と一緒にメモを残しておくと安心です。

経費の記録方法

経費として取り扱った領収書は確定申告で提出する必要はありませんが、一定期間(最長7年)保存しておく必要があります。

紙媒体で保存しておく方法と、クラウド上でデータ保存をする方法があります。

アナログで管理

紙で保管しておく場合、レシートも茶封筒に月ごとの領収書を入れていくだけでOKです。

確定申告の際に、まとめて計算します。

デジタルで管理

デジタルで管理をする場合は、会計ソフトを使うと便利です。

領収書を写真で取ってデータで保存できるため、膨大な紙のレシートを保管するスペースも取りませんし、自動で仕訳もしてくれます。

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まとめ

フリーランス・個人事業主の経費について解説しました。

お金の管理がどうしても苦手という方は、管理から確定申告までの一連の流れを税理士さんにお願いするという方法もありますが、一度はご自分でチャレンジしてみることをおすすめします。

これは、事業のお金の流れを自分で把握できるからです。

経費をきちんと計上することは節税への第一歩。

正しい知識を身につけて、賢く節税していきましょう!

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