こんにちは!ピアノ講師のみゆぽんです。
フリーランスの音楽家や音楽講師が慌ただしくなる時期がやってまいりました…!
そう、「確定申告」です。
音大では税金の納め方や手続きについて学ぶ機会が少ないので、

確定申告…?ナニソレ、オイシイノ…?
という方も多いのではないでしょうか?
個人事業主として音楽活動を続けていくならば、確定申告に対する正しい理解は必要不可欠です。
この記事では、個人で活動されている演奏家やピアノ講師向けに、確定申告の基本(いつ・誰が・何をするか)と、手順を、わかりやすく解説します。
確定申告のポイント
- 確定申告とは:1年間の所得をまとめて税金を計算し、税務署に報告・納税する手続き
- 時期:原則、翌年の2月16日〜3月15日(令和8年分は、2027年2月16日〜3月15日の見込み)
- 必要な人:フリーランスで演奏や指導をしていて、所得税がかかる人(目安は下で解説)
- 種類:青色申告と白色申告の2種類
- 流れ:帳簿をつける → 書類を準備 → 申告書を書く → 提出
確定申告とは?
確定申告を簡単に説明すると
①1年間(1/1~12/31)に生じたすべての所得(=利益)をまとめて
②納めるべき税金を計算して
③税務署に報告・納税する
この一連の手続きのことを確定申告と言います。
申告期間は原則、翌年の2月16日〜3月15日です。令和8年分(2026年分)は、2027年2月16日(火)〜3月15日(月)になる見込みです。正式な日程は、国税庁の発表で確認してください。
ピアノ教室の講師は確定申告が必要?いくらから?
基本的に、フリーランスで演奏活動や指導をしている場合、確定申告が必要になります。
確定申告が必要なケースは、次のとおりです。
- 個人で演奏活動や指導をしていて、所得が基礎控除などの所得控除の合計を超える(=所得税がかかる)
- 大手のお教室や楽器店などの講師として、給与ではなく「報酬」(業務委託など)をもらっている
「いくらから?」の目安|基礎控除が引き上げられました
これまでは、「所得が48万円を超えたら確定申告」と言われてきました。48万円は、所得税の「基礎控除」の金額だったからです。
基礎控除は、近年の税制改正で引き上げられています。国税庁によると、令和8年分は、合計所得金額が132万円以下の場合、104万円です(所得が多い場合は、金額が下がります)。
ただし、確定申告が必要かどうかは、基礎控除だけでなく、社会保険料控除などのほかの控除や、収入の種類によっても変わります。また、所得税の申告が不要でも、住民税の申告が必要になる場合があります。
「自分は申告が必要かな?」と迷ったときは、国税庁のサイトで確認するか、税務署に相談しましょう。余裕を持って、申告時期の前に確認しておくと安心です。
確定申告には2種類ある|青色申告と白色申告
確定申告には、青色申告・白色申告の2種類があり、それぞれに要件が異なります。
| 青色申告 | 白色申告 | |
|---|---|---|
| 事前の手続き | 「青色申告承認申請書」の提出が必要 | 不要 |
| 帳簿 | 複式簿記で記帳 | 書式は自由。簡単な帳簿でOK |
| 特別控除 | 最大65万円(要件あり) | なし |
| こんな人に | 節税したい/きちんと記帳できる | 手間をかけたくない |
青色申告
青色申告は、事前に税務署へ「青色申告承認申請書」を提出した人だけが利用できる申告方法です。開業届と一緒に出すのが一般的です。
年間の収支を記録する「帳簿」を複雑な形の「複式簿記」で記帳する必要があるため、初心者には少し難しいかもしれません。
その代わり最大65万円の特別控除を受けられるため、大きな節税メリットがあります。
65万円の控除には、e-Taxでの申告などの要件があります。くわしくは、こちらの記事で解説しています。
「青色申告承認申請書」の提出期限は、新しく開業した場合は開業日から2か月以内です。すでに白色で申告している方が青色にしたい場合は、「使いたい年の3月15日まで」に出す必要があります(2027年分=令和9年分から使うなら、2027年3月15日まで)。
開業届の書き方は、こちらの記事をどうぞ。
白色申告
白色申告は、複式帳簿による細かい経費の帳簿記入の必要が無いため青色申告よりも申請が簡単ですが、節税メリットがありません。
時間がない人、手間をかけたくない人におすすめです。
確定申告の流れ
確定申告の手続きは、次の4ステップ!
- 帳簿を作成する
- 必要書類を準備する
- 確定申告書を記入する
- 確定申告書を提出する
順番に解説していきます。
申告書の具体的な書き方は、こちらの記事で解説しています。
帳簿を作成する
帳簿とは、「1年間にいくら収入があって、いくら使ったのか」をまとめたものです。

家計簿やお小遣い帳のようなイメージです!
青色申告をする場合は複式簿記という形で帳簿をつける必要がありますが、白色申告の場合は書式は自由!
- 「いつ」「誰から」「いくら」収入があったのか
- 「いつ」「何に」「いくら」経費を使ったのか
後から見返してこれらがわかるように記帳しておきましょう。
1年間分の収支を一気にまとめるのはとても大変なので、できれば1か月に1度くらいの頻度でまとめておけるとよいですね…私もできてませんが(小声)
帳簿の記入例
帳簿は、たとえば次のようにまとめます(金額はイメージです)。
| 日付 | 内容 | 収入 | 支出 | 勘定科目 |
|---|---|---|---|---|
| 4/5 | 4月分の月謝(生徒Aさん) | 8,000円 | 売上 | |
| 4/10 | 楽譜の購入 | 1,980円 | 消耗品費 | |
| 4/15 | レッスン会場のレンタル代 | 3,000円 | 地代家賃 | |
| 4/20 | レッスン先までの電車代 | 640円 | 旅費交通費 |
※勘定科目は一例です。判断に迷うときは、税務署や税理士に確認してください。
必要書類を準備する
確定申告の内容によって多少用意する書類が異なるものの、まず個人で収入を得ている音楽家が絶対に必要になる書類は以下の通り。
確定申告で作成する書類
- 確定申告書
- 収支内訳書または青色申告決算書
上記2つは税務署で配布しているほか、国税庁のHPからもダウンロードできます。
書類作成のために準備しておくべき書類
- 自分の収入がわかる書類
- 経費がわかるもの(領収書など)
- 保険料控除明細書、医療費控除の明細書、寄付金の受領証など
- マイナンバーカード
- 金融機関の口座情報
必要書類は、こちらの記事でチェックリストにまとめています。
確定申告書類を記入する
用意した書類を元に、実際に税務署に提出する書類を作成していきます。
提出する書類を作成する方法としては
- 手書き
- 確定申告書作成コーナーを利用する
- 会計ソフトを使う
という3つの方法がありますが、おすすめは会計ソフトの活用です。
税務署へ提出する
税務署への提出方法は3通りあります。
- 最寄りの税務署へ直接提出する
- 郵送する
- e-Taxで提出する
今から申告までの「やることカレンダー」
確定申告は、2月になってから慌てると大変です。今のうちから、次の順番で少しずつ進めておくと、直前の負担がぐっと減ります。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 11月〜12月 | 1年分の収入と経費の整理を始める。会計ソフトやアプリを決めて、登録しておく。国民年金や生命保険の控除証明書が、10月下旬〜11月ごろに届くので、なくさずに保管する |
| 12月中 | 小規模企業共済やiDeCoの掛金、ふるさと納税など、「年内に払うことが条件」のものを確認する |
| 12月31日 | 1年の区切り。ここまでの収入と経費が、令和8年分の対象になる |
| 1月 | 源泉徴収票や支払調書が届く(支払者が1月末までに発行)。収入の漏れがないか、確認する |
| 2月16日〜3月15日(見込み) | 確定申告書を提出し、納税する(令和8年分は、2027年2月16日(火)〜3月15日(月)の見込み) |
| 4月ごろ | 口座振替(振替納税)を選んだ場合の引き落とし |
確定申告をしていないとどうなる?
これまで確定申告の基本的な流れを解説してきましたが、とても面倒な作業ですよね。
面倒がゆえにサボりたくなる気持ちもわかるのですが、
「確定申告をしていない=所得税を納めていない」ということになります。

つまり、税金を納めていない状態になってしまいます…!
期限内に申告しなかったり、申告自体を怠ったりすると、無申告加算税や延滞税などのペナルティが課されることがあります。
うっかり期限を過ぎてしまった場合も、気づいた時点で、できるだけ早く申告しましょう。
確定申告を簡単に終わらせる方法
確定申告を自力で進めていくと、会計知識が足りないがゆえに色々と悩む場面があるでしょう。
そこでおすすめしたいのが、会計ソフトです。
会計ソフトにもさまざまな種類がありますが、私のイチオシは「タックスナップ」です!

レシートを撮って、スワイプするだけで仕分けができて、スマホだけで確定申告まで完了できます!
まずは2週間の無料期間で試せます(無料期間のあとは有料プランになります。料金などは公式サイトで確認してください)。
もうひとつの選択肢として、「マネーフォワード クラウド確定申告」もあります。
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普段の指導や演奏活動に集中するためにも、ぜひ利用を検討してみてください!
ほかの会計ソフトとも比べて、自分に合うものを選びたい方は、こちらの記事もどうぞ。
確定申告のよくある質問
Q. 確定申告は、いくらから必要ですか?
目安は、所得が基礎控除などの所得控除の合計を超えるかどうかです。令和8年分の基礎控除は、合計所得金額が132万円以下の場合、104万円です。ただし、状況によって変わるので、迷ったときは国税庁のサイトや税務署で確認してください。
Q. 確定申告を、していないとどうなりますか?
無申告加算税や延滞税などのペナルティが課されることがあります。気づいた時点で、早めに申告しましょう。
Q. 帳簿は、毎日つけないといけませんか?
毎日でなくても大丈夫です。ただ、1年分を一気にまとめるのは大変なので、1か月に1度くらいのペースでまとめておくと、ラクになります。
Q. 会計ソフトがなくても、申告できますか?
手書きや、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」でも申告できます。ただ、会計ソフトを使うと、帳簿づけから申告書の作成・提出までが、ぐっとラクになります。
まとめ
確定申告は、1年間の所得をまとめて税金を計算し、2月16日〜3月15日(原則)に申告・納税する手続きです。フリーランスのピアノ講師なら、基本的に必要になります。
はじめてでも、帳簿づけ → 書類の準備 → 申告書の作成 → 提出の流れを押さえれば大丈夫。会計ソフトも上手に使って、早めに準備を進めていきましょう!








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